ビザって、どうやったらとれますか?
タイトルのような質問を時々いただきます。
きっと
「必要な書類は〇〇と××と・・です。それから申請書は△からダウンロードできますので、これに記入して持って行ってください」
という回答を期待されているのだと思います。
しかし、私としては
「なぜ日本に来たい(呼びたい)のですか?」とか「目的は何ですか?」
と逆質問しなければなりません。
「なんでそんなこと話さなきゃいけないんだ?必要なこと(知りたいこと)だけ教えてくれればいいのに!」
と思われるかもしれません。
実際、そんな感じの反応をされることもあります。
でも、ビザは日本に来る(呼ぶ)目的ごとに種類が決まっていて、種類ごとに申請書の書式から用意する書類まで違うのです。やみくもに書類を集めて申請してももらえません。
なので、目的がわからないと回答しようがないのです。
目的というと、カタい感じがするかもしれませんが、
「外国人妻の義父母を日本に遊びに来させたいんだ」
「遊び」も「誰かに会いたい」というのも、目的です。
この場合は「短期滞在」というビザをとる手続きをすることになります。
「結婚したから日本で一緒に暮らしたいだけなんですけど」
これは結婚生活(夫婦生活)が目的です。
日本人の夫(妻)を呼びたいなら「日本人の配偶者等」というビザを申請することになります。
「うちの会社でシステム開発をやってもらいたい」
という場合は就労ビザで、その中でも「技術・人文知識・国際業務」というビザを申請します。
3つのパターンを挙げましたが、それぞれ必要な書類も申請書も違います。
「短期滞在」は、手続きの流れも違います。
ビザを取とろうとするときは、まず目的があって、その目的がビザの種類に当てはまるものがあるかどうかを考えるのがスタートになります。
ちなみに、
「外国人の妻を呼んで日本で一緒に暮らしたいんだけど、彼女は日本語ペラペラだから、私が経営する貿易会社で通訳翻訳者として雇おうと思ってるんだよね」
この場合は、目的が2つありますね。そして目的に合致したビザも「日本人の配偶者等」と「技術・人文知識・国際業務」と2つあります。
この場合はどちらかを優先させて、ビザを一つに絞ります。(ビザはひとりに一つだけ)
このようなケースでは、通常は仕事が自由にできる「日本人の配偶者等」を取得して、夫婦生活を送りながら、奥様は日本人夫の会社のスタッフとしても活躍していくのが一般的です。
上記のようなケースも含め、目的がビザにあてはまるかどうかはなかなか判断しにくい場合があります。
このブログでも代表的なものは例示していこうと思いますが、判断に迷った場合は直接ご相談ください。
Author

- 入管手続専門行政書士(Certified Administrative Procedures Legal Specialists/Immigration Consultant)
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aroi行政書士事務所 代表行政書士(東京都行政書士会所属)
アジアランゲージセンター(株) 代表取締役
群馬県渋川市出身
大東文化大学国際関係学部(タイ語選択)卒業後、タイ・バンコクに2年間駐在
日本語教師・日本語学校事務(留学ビザ手続担当)を経て2009年10月行政書士登録
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