結婚したのに、結婚ビザがもらえない?
日本人が外国人と結婚して、外国人の夫・妻を呼んで日本で一緒に暮らすには、通常お相手の外国人が「日本人の配偶者等」というビザを取得します。
このビザの条件は、日本人と結婚していること。
シンプルですし、夫婦なら一緒に暮らそうとするのは当たり前・・お国が夫婦一緒に暮らそうとするのを邪魔するわけがない!ビザはもらえて当たり前!と思って申請される方がたくさんいらっしゃいます。
実際、多くの人は許可になっていると思います。
ところが、不許可になる人がいます。
なぜか?
たとえば、
お相手に法律違反歴がある、とか、
軽い気持ちで業者に証明書の取得を頼んだら、業者が用意したのが偽造書類で、これが審査でばれた、とか、
色々な状況から、偽装結婚を疑われてしまった、とか。
偽装結婚を疑われるって・・?
そんなことする人、そんなにいるの?
と思われるかもしれません。
言葉から受ける印象は、普通の人には縁遠い犯罪のように感じるでしょう。
でも、もし目の前の外国人女性が、
「私の国のお母さん、病気なんです。日本で働いてお金を送らなければなりません。でもビザがないと日本で働けない。助けてください!」
と泣きついてきたら・・
優しい人、見栄っ張りな人、頼まれると断れない人は、
「よっしゃ!俺が結婚してやれば、日本で働けるんだな。婚姻届持ってこい。ハンコおしてやる!」
ということにならないでしょうか。
それでも、お二人が「結婚するからには一緒に暮らして男女の関係になって、生活も助け合って、できれば子供も・・」となればいいのですが、この流れの場合、たいていそうはなりません。
これは、アウトです。
優しさが根っこにあるとしても、ダメです。
日々ビザの仕事をしていると・・こうじゃないかな、という人がたまにいると感じています。
さらには、優しさでハンコ押す人ばかりではなく、お金をもらって結婚する人もいるようです。
こういった人が実際にいるため、審査が厳しくなるのです・・本気で愛し合って結婚したい人には、たまったものではありませんね。
実際、数年前のある時期、「えっ、それで不許可なんですか?」というぐらい審査が厳しい時期がありました。
私たちプロが申請しても、許可率3割と言われた時期が実際にあったのです。
最近は、そこまでではありません。
そんな時期が再び来ないことを祈ります。
疑われやすい結婚のパターンはいくつかあります。
もちろん、パターンに当てはまらなくても書類全般から「におう」こともあります。
本当に愛し合って結婚するお二人の場合でも、疑われやすいパターンにはまると厳しい審査を受け、結果、許可がもらえないことがあります。
疑われやすいパターン、疑われにくいパターン・・悪意ある人が読む可能性もあるので、ここには書きません。
ご自身の国際結婚はすんなりビザがもらえそうなのか、気になる方は一度ご相談いただければと思います。
Author
-
aroi行政書士事務所 代表行政書士(東京都行政書士会所属)
アジアランゲージセンター(株) 代表取締役
群馬県渋川市出身
大東文化大学国際関係学部(タイ語選択)卒業後、タイ・バンコクに2年間駐在
日本語教師・日本語学校事務(留学ビザ手続担当)を経て2009年10月行政書士登録
最新の投稿
- 2023-08-29Blogภาษาไทยชะตาที่ดีใจ
- 2023-08-27業務日報的めも嬉しい縁
- 2023-08-22業務日報的めもタイ大使館内労働担当官事務所の契約書認証が、予想に反して早く終わった話
- 2023-08-14業務日報的めも国際行政書士実務マスター講座(2023年第四講義:日本人の配偶者等)登壇